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ブロックワン、EOSブロックチェーン上にSNSを構築

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フェイスブックが暗号通貨を追う一方、暗号通貨はソーシャルメディアを追いかけている。

ブロックワン(Block.one) ── EOSIOプラットフォームを構築した数十億ドルの企業価値を誇るスタートアップ ── は、ソーシャルメディアの構築を目指している。過去にも数社がそれを目指した。現地時間6月1日、ワシントンで開催された盛大なイベントで発表された新しいプラットフォームの名前は「Voice」。

リリースの中で、CEOのブレンダン・ブルマー(Brendan Blumer)氏は以下のように述べた。

「我々のコンテンツ、我々のデータ、我々の注目。これらは全て非常に価値あるもの。だが今のところ、報酬を手にするのはユーザーではなく、プラットフォームだ。プラットフォームは我々の情報を広告主相手にオークションにかけ、利益をポケットに入れ、フィードを最も高い入札者によって決められたメッセージであふれさせる。Voiceはそれを変える」

VoiceはEOSブロックチェーン上で動作する。EOSプラットフォームも、より高速なバージョン2.0にアップグレード予定。

一方、フェイスブックは今年はじめ、これまでとは逆方向に進むと発表 ── マーク・ザッカーバーグCEOは「ソーシャルネットワーキングのためのプライバシーに焦点を当てたビジョン」の概要を説明した。

ワシントンでの興奮

40億ドルを資金調達した企業への期待が高まっていたイベントでは、ブルマー氏がステージに上がり、我々がよく知るソーシャルメディアに対するマニュフェストを提示した(基調講演はここで見ることができる)。

バルマーCEOは聴衆に語った。

「ソーシャルメディアは我々の良き友人ではなかった」

ブロックワンの新しいソーシャルメディアは、アルゴリズムに情報の優先度を決めさせることをせず、誰もが同じ価値を持つとバルマー氏は述べた。

「ユーザー、プラットフォーム、コントリビューター ── 誰もが、同じルールに従う」

同氏はまた、Voiceは従来のソーシャルメディアよりも、ボットや荒らし行為を防止することができると述べた。仕組みは明らかにしなかったが、以前、ブロックワンはYubiKeyの開発元であるYubicoの製品をステージで紹介し、EOSをWebAuthnに統合する方法を紹介した。WebAuthnはパスワードを使わない規格で、最近、ウェブ技術の標準化を推進するW3Cが承認した。

イベントの参加者全員に新しいYubiKeyが配布された。

バルマー氏は最後に、ステージ上の巨大なスクリーンに「影のアルゴリズムへのいいね!を取り消そう(Unlike shady algorithms)」「フォロー数を追うことをやめよう(Unfollow being followed)」と映し出した。

次に同社CTO、ダン・ラリマー(Dan Larimer)氏が壇上に登場した。

「ソーシャルメディアは良いものになろうとした」とラリマー氏。同氏は2017年にブロックワンに加わる前はブロックチェーンベースのソーシャルメディア「スティーミット(Steemit)」の共同創業者だった。

ラリマー氏はステージで新しいトークン「Voiceトークン」を発表。「Voiceに登録した人は全員、EOSのアカウントが与えられる」と述べた。

ラリマー氏はステージで、ユーザーがVoiceトークンを使ってコメントを一番上に移動させる様子を紹介した。そして、もし他の誰かがトークンを使って、コメントをさらに一番上に移動させた場合、最初のユーザーは、使用したトークンを取り戻し、コメントを一番上に移動させたユーザーのトークンの一部を手に入れることができる。

Voiceのユニークな機能に加えて、さらにラリマー氏からは大きな発表があった。EOSVMだ。

「ブロックチェーン専用に設計されたWebAssemblyエンジン」とラリマー氏。2018年6月1日にリリースされたEOSIOソフトウエアに比べて12倍高速に動作するとのこと。

Voiceベータ版への登録はすでにVoice.comから可能

「皆さんがどんなことをするか、楽しみで待ちきれない」

Voiceトークンを発表するブロックワンのCTO、ダン・ラリマー氏(Photo by Brady Dale for CoinDesk)

初期の取り組み

暗号技術を活用したソーシャルメディアはこれまでのところ、タンブラー(Tumblr)やメディウム(Medium)によく似ていた。時々、ツイッター(Twitter)に似たものも登場した。

書き込みなどにインセンティブを与えるべきという議論には説得力があるが、実際に実現することは難しい。

例えば、ユーザーに収益を分配することを目指したソーシャルネットワーク「Tsu」は 2016年にサービスを終了した。サービス終了時のユーザーは520万人と言われたが、収益の分配を約束したことがスパム行為につながったという不満が多かった。

一方、スティーミット(Steemit)はメディウムに似たソーシャルネットワークで、Steemブロックチェーン上に構築されている。Dapp.comによると、スティーミットはソーシャルメディアが使用事例の大部分を占める唯一の主要dappブロックチェーン(分散型アプリケーションのためのブロックチェーン)、93%のユーザーがソーシャルdapp(ほぼSteemitが占めている)を使っている。5月のアクティブユーザー数は7万5644人と推計されている

ほかにも、暗号技術を使ったソーシャルメディアとして、Coil(XRPを使用)やCent(ETHを使用)などが登場した。

Dapp.comの推計によると、Steemの年間アクティブユーザー数は38万6000人を超えた。一方、2018年のEOSのアクティブユーザー数は17万1000人強で、67%が同社のギャンブルアプリを使っている。

だが、EOSがユーザー獲得に費やした期間はまだ6カ月に過ぎない。1年間のICOの後、ブロックワンは40億ドル以上を調達、EOSは2018年6月15日に正式にローンチした。

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/11388/ 

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Source: 仮想通貨情報局

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