仮想通貨イーサリアム(ETH)の設立者ヴィタリック・ブテリン氏は、オンチェーンで利用可能なスマートコントラクトとして、匿名性を確保する「仮想通貨タンブラー(暗号通貨ミキシングサービス)」を提案。同氏は、ETHエコシステムにはさらに多くのプライバシー保護機能が必要だと主張した。共同開発プラットフォーム「ハックMD(HackMD)」で提出したメモで5月24日に明らかにした。
仮想通貨タンブラーとは、一般には、任意の(アドレスの)仮想通貨と、他の(アドレスの)仮想通貨とを混合することで所有者情報の追跡を困難にし、匿名性を高めるサービス・仕組みを指す。
メモにおいて同氏は、(想定されているETHユーザーの)標準的な振る舞いは、単一アカウントを通じすべてを行うことで、ユーザーのすべての活動をリンクできると説明。さらに、仮想通貨ウォレットにETHを送信するトランザクションがアドレス同士をつなぐため、(プライバシー保護・匿名性確保の目的で)単に複数アドレスに分散してETHを所持しても解決策にならないと注意を呼びかけた。
ブリテン氏提案のシステムは、技術的には「ミキサー」と「リレーレジストリ」の2種類のスマートコントラクトから構成されるという。ミキサーがコインを「混合」しつつ、ゼロ知識証明ベースのプライバシー保護技術「zk-SNARK」により匿名性を確保。リレーレジストリでは、誰でもわずかな料金(gus)で自分のIPアドレスを公開できるという。
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Source: 仮想通貨情報局