米国のいくつかのエリート大学が、ビットコインと関連するブロックチェーン技術を教える仮想通貨コースを新設済みもしくは新設しようとしている。大学院生向けのこのコースは、カーネギーメロン大学、コーネル大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)など名門校ですでに新設済みである。
コース新設の目的は、いくつかの学術分野におけるテクノロジーとともに、ブロックチェーン技術や仮想通貨が、現在の投機的な価格バブルより長く生き続けるだろうことを前提にして、広く関心を持ってもらおうというもの。
仮想通貨コースには受講生が殺到
ニューヨーク大学ではデービッド・ヤーマック教授(経営法学)が、2014年に仮想通貨コースの提供を開始した。同教授は「ビットコイン講座を始めた際、同僚からやんわりからかわれた。しかし、数カ月もしないうちに、私はスイス中央銀行の幹部を対象に講義するようバーゼルに招かれた。それ以来同僚からの冗談もなくなった」と語った。
2018年1月、同教授の「ブロックチェーン、クリプト経済、テクノロジー、ビジネス、法律の将来」と題する講義に学生たちが大勢集まった。講義はマネーの歴史と対比してビットコインの発展を考察するものだったが、180人収容する教室が狭すぎ、急きょ225人収容の大教室に移動したという。
コンピューターサイエンス専門のドーン・ソング教授は、「この教室に座れることはとても貴重な機会だ。君の座席が空くのを待っている学生たちは大勢いる」と、受講生に語りかけたという。
仮想通貨コースの供給が需要に追いつかず
MITバークレー校の75席のコースは、法学、経営学、工学の3学部とその学士課程の学生たちに平等に分配された。ソング教授によると、各教授に割り当てられた25席に100人の学生が席を確保しようと群がったという。
仮想通貨は急激に発展しており、このコースで教えているグレッグ・ラ・ブラン教授(経営学)は学生たちに、(講義の内容が)時には満足できないとしても、教師を許してやらなければならないと、次のように語った。
「われわれはその講義内容が完璧になるまで待ってはいられない。われわれは完璧なブロックチェーン講座とは比較してはならず、ブロックチェーン講座がない大学と比較して欲しい」
米国ではこのほか、ブロックチェーン・コースで知られるコーネル大学、ビットコインエンジニアリング専門コースのスタンフォード大学、プリンストン大学のオンライン教育など、特徴を生かした教育課程が開設されている。国際的にも、ブロックチェーン専門コースがあるコペンハーゲン大学、オンライン教育のキプロス大学などが知られ、国家戦略の一環として北朝鮮の平壌大学が暗号通貨コースを開いている(未確認)とも伝えられる。
ロシアの大学も負けじと開講、日本にはまだない
ロシアも負けてはいられない。モスクワ国立大学(MSU)では、経済学部に仮想通貨課程が新設された。セルゲイ・スタディニコフ学部長は「修士クラスを開講して、外来研究員を招く」と語った。
また一流大学の国立経済学高等学校(HSE)は、スベルバンク(ロシア貯蓄銀行、SBER)と協力して、財務技術とデータ分析の修士プログラム「金融技術コース」を開講した。さらにサンクトペテルブルク経済・財務大学は、仮想通貨・ブロックチェーンの講義を追加する計画だ。さらにロシア5大大学として自他共に認めるモスクワ物理大学(MIPT)は、ブロックチェーン技術講座を新設する。
日本の大学では、東京工業大学が情報理工学院に2017年1月から2018年12月末までの2年間の予定で、「Input Output 暗号通貨共同研究講座」を開講中である。講座は、2020年までの延長と規模の拡大を調整中である。
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Source: 仮想通貨情報局