「ビットコインは年末にかけて1万ドルを回復する」
3週間前にこのように予想した仮想通貨取引所ビットメックス(BitMEX)のアーサー・ヘイズCEOが11日、Venture Coinistのユーチューブに出演し、1万ドル予想の根拠について語った。またより長期的には「金融プライバシー」への意識の高まりが仮想通貨にとって追い風になるという見方を示した。
MMT、IPO、そして仮想通貨
ヘイズ氏が「ここ1カ月で変化したこと」に上げたのは米国でMMT(現代金融理論)巡って議論が高まっていることだ。
MMTとは、自国通貨建てで借金している限りいくらでも通貨発行することが可能で、政府は赤字財政を気にせずどんどん借金して、そのお金で社会福祉や教育費を賄おう、という理論。トランプ大統領批判の急先鋒で民主党の当選一回目の議員であるアレクサンドリア・オカシオコルテス氏は、「グリーン・ニューディール」を掲げ環境・再生可能エネルギー関連の財政支出拡大の根拠としてMMTを支持。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事など主流派のエコノミストから総スカンを食らっている。
ヘイズ氏が指摘したのは、MMTが話題になるほどに、世界の金融政策は再び金融緩和の方向に舵を切り始めているという点だ。
「2017年末と2018年は世界の中央銀行は金融引き締めについて話していた。そして我々はマーケットに与えるインパクトを目撃した。利益を上げていないスタートアップもこれからどうやって資金調達をするのか、疑問の声が出始めた(中略)こうした状況が2、3カ月前に変わった。『過去10年間と同じようにマネーを印刷し続ければいいじゃないか』と。この変化は何を意味するのか?有り余ったマネーがリスク資産に流れ込むことになる。仮想通貨はその一つだ」
ただ、ヘイズ氏は、ビットコイン1万ドルまでの道のりはストレートではないと付け加えた。まず「リフトやウーバー、ピンタレストなどIPO(新規株式公開)を控えている大規模なハイテク企業」に「フリーマネー」が注ぎ込まれる。仮想通貨は、その後だ。
「金融プライバシーは、5年後になくなる」
中長期でヘイズ氏は仮想通貨はどうみているのだろうか?同氏が強調したのは、「金融プライバシー(Financial Privacy)」だ。キャッシュレス化が進む中、人々はマネーにおけるプライバシーという大切なものを失ったことに気づく。
例えば、中国の小売店でビールを買うのに現金を使えないケースがある。使えるのは、スマホアプリのウィーチャットのバーコドスキャンだ。それは何を意味するのか?利用者としては、お釣りを受け取らなくて済むし、瞬時に決済されるし、最高の体験だ。しかし、「中央集権的な企業であるテンセントに全ての決済データを握られることになる」。そしてそのデータは、中国人民銀行に握られることになる。「彼らはすべてをコントロールしたいから」だ。
現金という存在は、政府にとっては悪夢だ。ヘイズ氏は「税金を徴収するのが難しいし、人々の活動が何かわからない。不法な活動をして支払いを受け取っている可能性もある」。
だから政府は、アプリの使用を促進することで、利用者のすべての行動を把握して、「あなたの生活の全ての局面で税金をかけることができるし、もしあなたが従わなかったら、金融システムからあなたを追い出すことができる」。キャシュレス決済は、「政府にとってはかなりセクシーだ」とヘイズ氏は述べた。
ヘイズ氏は、中国とインドが完全なキャッシュレス化を最初に実現するとみているが、「西洋であろと東洋であろうと、今後5年間で政府は現金を禁止するだろう」と予想。そしてその時人々は、「金融プライバシーとはなんなのか」発見する。
「それは数百万ドル分の金(ゴールド)を地下に保管しておくことではない。動かすのが大変だ。必要になるのは、一種のデジタル・キャッシュ(現金のデジタル版)だ。人々は、ビットコインの最後の価値に気づくことになるだろう。(中略)『10ドル札をおろしてマリファナを買ってたけど、もうできない』。『私はちょっと税金について嘘をついていた。私の収入には見合わないポルシェ911を買っていたが、どう説明しよう』。人々は突然、どうやって金融プライバシーを確保すれば良いか、気づかされることになる。
ヘイズ氏は、その時、仮想通貨は次のステップに進むだろうと予想。「実際は分からない」としつつも、「ビットコインの価格は次の2、3年で5万ドルになるって言ってもいいんじゃないかな。しかし私が考えている通りになれば、もっと高くなるかもしれない」と述べた。
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Source: 仮想通貨情報局