ようやくNEM Catapult(カタパルト)の開発が進む
NEM Catapultは2018年中にローンチされる予定だったが、開発の進捗とNEM財団の活動が不透明でローンチがどんどん遅れてきている現状だった。Catapultローンチへの期待は、投資家やアプリケーション開発者の中で騒がれていたが、この不透明さに当時のNEM財団に対しても不信感が募り始めた。ただし、注意点として、NEM財団がNEM自体を作っているわけではないということは理解していてほしい。
そして2019年にNEM財団が再編され、ジェネシスブロックからちょうど4年となった2019年3月29日、Catapultに対するロードマップが発表された。ようやくCatapultローンチへ兆しが見えてきたのではないか。
Catapultの開発ロードマップ
Catapultはバージョンごとにコードネームをつけられ、Alpaca→Bison→Cow→Dragon→Elephantの順で進められている。現在Cowまで完了しており、次のバージョンはDragonとなるようだ。見て分かる通り、開発コードはアルファベット順に流れているため、Elephantの次も気になるところだ。
以下にロードマップの概略をまとめる。
時期 | 概要 |
---|---|
2019年Q2(4月〜6月) | Catapult事前テスト
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2019年Q3(7月〜9月) | Catapultテストネット公開
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2019年Q3後半〜Q4初期 | メインネットでCatapultを公開
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2019年Q4(10月〜12月) | Catapultのローンチ後
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2020年以降 |
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多様な可能性を持つ「NEM Catapult」
NEM Catapultの開発とローンチがようやくみえてきた。もちろんローンチがNEMにとってのゴールではない。Catapultがローンチされ、NEMブロックチェーンを使うケースやアプリケーションが増え、ビジネスシーンや消費者として普通に使用されていることが大事である。ロードマップでもあるように、Catapultにおいては新しい機能も豊富に追加される。これらを組み合わせることで、あらゆるシーンを想定しフレキシブルに応用できるブロックチェーンとなる。
例えば、「アグリゲートトランザクション」で複数のトランザクションを一括処理したり、「マルチレイヤーマルチシグ」でマルチシグに階層を持たせるように設定ができることは、単なるお金のやり取りとは違う、新しいサービスやエコシステムを考えることもできる。トランザクションと承認作業を高度設定できることで、自動化できるサービスも出てくるのではないだろうか。
また、NEM以外のブロックチェーンとクロスチェーンスワップが可能になることで、その拡張性は非常に大きくなると言える。これだけ高度なブロックチェーンとなれば、いかに使いやすく、ユーザーに優しいサービスを作れるかは、サードパーティアプリケーション開発者の中でも重要になってくる。なんでもできるからこそ、開発するサービスに必要な最低限の機能を絞り込むことも重要なのかもしれない。
更に、CatapultではコンセンサスアルゴリズムがPOI(Proof-of-Importance)ではなくPOS+(Proof-of-Stake-plus)となる。このあたりの詳細については、また確認していきたい。
参考資料:https://coinchoice.net/nem-catapult-roadmap-release/
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Source: 仮想通貨情報局