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日本国債利回り再び上昇で円買い強まる

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昨日の海外時間には、米長期金利とNY株が上昇する中、対ユーロなどでのドル売りが強まりました。一方、今日の東京時間には円長期金利が再び上昇して円買いが優勢となっています。

欧州時間序盤、発表された独・11月鉱工業生産は予想よりも良い結果でしたが、ユーロは僅かに上昇したあとドル買いが強まって、ユーロドルは1.1930台まで下落し、ドル円は112.90円台まで上昇しました。その後NY時間にかけて各国株価が下落に転じると円買いが優勢となって、ドル円は112.50円付近まで、ユーロ円は134.20円台まで下落しました。この間ユーロドルは1.1910台まで下落幅を拡大しています。

NY時間午前、米長期金利が上昇を始めると円の売り戻しが優勢となって、ドル円は112.70円台まで、ユーロ円は134.50円付近まで反発しましたが、日経平均先物が下落を始めると、再び円買いが優勢となって、ドル円は112.30円台まで、ユーロ円は134.00円台まで下落しました。

NY時間午後にはいっても米長期金利が上昇を続けたことから円の売り戻しがやや強まって、ドル円は112.60円台まで、ユーロ円は134.40円台まで上昇しました。この間ユーロドルは1.1920台を中心としたもみ合いが続きました。

東京時間にはいって、米長期金利の上昇を受けて日本国債利回りが大きく上昇して取引を開始したことから円買いが強まって、ドル円は昨日の安値を割り込んでいます。

FF金利先物市場の3月利上げの織り込みは68%へ反発しています。

今日の海外時間には、英・11月鉱工業生産、英・11月貿易収支、米・12月輸入物価指数の発表があるほか、エバンズ・シカゴ連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁の講演が予定されています。

昨日日銀が、超長期債買いオペを減額したことから円買いが強まって以来、長期国債利回りに円相場が大きく反応する状況が続いています。昨日の日銀の行動が、今後緩和政策の出口を探ることの一環であれば円相場にも大きな影響を与えると考えられます。しかし、日銀がそうした意図を持っているとは考えにくこと、日本の長期金利が上昇したと言っても、年初の0.047%が現在の0.076%へ0.029%上昇した一方、この間米長期金利が2.415%(2日)から2.551%まで0.136%上昇していることを考えると、今回の円買いは溜まっていたユーロ円などでの円売りの反動と考えられます。ポジション縮小のきっかけを待っていたところに恰好の材料が出てきた形です。また円金利は動かないというイメージが強いことで、市場が過剰反応した可能性もあります。

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