暗号通貨市場調査を行うMessariのRyan Selkis CEOが、XRPに関する調査報告書を公表した後に嫌がらせ被害に遭っていたことを明かした。同氏は嫌がらせを行った人物がXRPコミュニティに所属している誰かだと考えている。
Selkis氏は見知らぬ番号から連絡を受け、何者かがSelkis氏の妻の誕生日を暗唱し電話が切られるといった嫌がらせを複数回受けたようだ。Selki氏はすでに警察へ被害届けを出しており、安全が確認されるまで自宅には戻らないことを決めた。
Messariは先週、市場に供給されているXRPの量に誤りがあり時価総額が過大評価されているとの調査報告書を公表している。Rippleのビジネスに関連するファンデーションが保持している大量のXRPは売却に制限が設けられており、事実上のロックアップ状態にあることが供給量を抑える要因となっている。
XRPコミュニティにはXRP Armyと呼ばれるサポーターが存在し、YouTubeやTwitter上でXRPに関する情報を拡散している。熱狂的なサポーターの中には、XRPに関するネガティブな情報を発信する人に対して敵対的な対応を取る人々もいるようだ。
今回の嫌がらせを行った人物が誰であったかの確証はないようだが、 Selkis氏はXRPサポーターによる行為だと考えている。
暗号通貨市場は一年以上続く弱気相場を抜け出せず、フラストレーションが溜まっている投資家も多いと推測される。弱気相場を抜け出すには新たな市場参加者の流入が必要で、市場を取り巻く環境が整備されなければならない。
市場調査を行う企業のCEOが調査報告を行った後に嫌がらせを受けるといったことは、暗号通貨市場がいまだ成熟していないことを示唆している。このような事件は、市場へ正しい情報を届けようとする人のモチベーションを下げることに繋がり、投資家が誤った情報へアクセスする可能性を高める。
正しい情報が提供されていない市場へは新たな参加者が流入せず、現在の弱気相場を抜け出すことをさらに難しくさせることに繋がるのではないだろうか。
参考資料:https://btcnews.jp/3vi4hy1e22837/
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Source: 仮想通貨情報局