バイナンス(Binance)、2018年のめまぐるしい動き
出典:Binance公式
2017年7月に開設されたばかりのバイナンス(Binance)ですが、わずか5か月で取引量が世界一になったことで話題になりましたね。それが、ちょうど昨年の12月でした。
今年のバイナンスは拠点を香港からマルタ島にうつし、さまざまな取り組みを行っていることで注目されています。
バイナンスアカデミー(Binance Academy)
バイナンスによる「教育機関」としてスタートしたバイナンスアカデミーは、仮想通貨・ブロックチェーン関連の知識を得られるサイトです。コンテンツのリクエストも気軽にでき、ビットコイン(仮想通貨)の仕組み・ブロックチェーンの歴史のほか、トレードに欠かせないテクニカルについても学ぶことができます。
バイナンスリサーチ(Binance Research)
「分析・研究機関」としてスタートしたバイナンスリサーチは、仮想通貨業界における市場洞察や、プロジェクトの研究を行っていくとしています。
バイナンスチャリティ(Binance Charity Foundation)
世界中の貧困・災害や病気に苦しむ人に向けて、仮想通貨による寄付を募るサイトができました。また、2018年夏に広島・岡山・愛媛を中心とした地域で発生した、西日本豪雨災害。この災害を見たCEOのジャオ・チャンポン氏(通称:CZ)は、自身のTwitterで仮想通貨による募金を呼びかけ、実際に寄付が行われたことも話題に。
出典:Binance公式
バイナンスラボ(Binance Labs)
仮想通貨・ブロックチェーンに関する事業を行おうとしている起業家やコミュニティに投資し、育成する目的で立ち上げられました。DApps(分散型アプリケーション)やDEX(分散型取引所)、ウォレットといった事業を行う人に向けた投資を行います。
また、これに加えて「DEX(分散型取引所)」のローンチも控えています。
DEXは、通常の取引所とは違い、自分自身で資産を管理しながら取引を行っていく取引所です。つまり、特定の管理者がいない取引所ということですね。
通常の取引所は管理者のいる中央集権型であることから、カウンターパーティーリスクやハッキングリスクが低くなるDEXは今後需要が高まっていくと考えられます。
特に2018年はコインチェック、ザイフをはじめ、海外でもイギリスのビットグレイル、韓国のビッサムなどあちこちでハッキング事件が起こっているため、ハッキングのリスクを低くできるDEXに注目が集まっています。(関連:ハッキングまとめ)
出典:Binance
このバイナンスDEXについては、すでにテスト版が公開されていることからも期待が高まっています。
何より、バイナンスが拠点をマルタに移したという点について。
ヨーロッパ・地中海に浮かぶマルタ島は、ブロックチェーン・仮想通貨に関する法律を世界で初めて制定。
「マルタデジタルイノベーション機関法」をはじめとした3つの法案を可決し、ブロックチェーン・仮想通貨に関する先進国として、世界をけん引する存在に。
そんなマルタ島にいち早く拠点を移したバイナンスは、今後さらに新しい取り組みにチャレンジしていくと期待されています。
バイナンス(Binance)を利用するメリットは?
さまざまな取り組みが行われているバイナンスですが、利用にあたってはユーザーにどのようなメリットがあるのでしょうか?
ユーザー目線の投票システム
バイナンスはなんといっても、取り扱っている通貨が多いことが魅力です。日本では取り扱いが認可されていない、いわゆるホワイトリストには入っていないものばかり。100を超える銘柄があり、さらにユーザーからの投票によって上場させる銘柄が決まるというユニークな特徴があります。
他と差をつけるバイナンスの「対応力」
また、個人的に感じたメリットとしては、海外取引所であるにも関わらず対応がとても速いということです。
以前、私の友人が「アカウントをロックされた」というトラブルがあり、問い合わせを手伝ったことがありました。
テンプレートをTwitterかどこかで見たため英文で問い合わせたのですが、朝送信したメールに当日の夕方返信があり、無事アカウントロックを解除できました。
やり取りはもちろん英語だったのですが、日本と海外という垣根を越えて対応が迅速だったことに感心した覚えがあります。
CEOのCZもそうですが、バイナンスが強く支持され続けるポイントのひとつとして、この「対応力」が挙げられるでしょう。
時たま起こる突発的なメンテナンスをはじめ、何らかのトラブルがあったときには迅速な対応・そしてユーザーに向けた誠実なアナウンスが行われています。
バイナンス公式アカウントではもちろん、CZ個人のTwitterアカウントでも、まずユーザーの資産が安全であるという「FUNDS ARE SAFU」という言葉をツイートし、呼びかけていました。
取引所トークン「BNB」の存在
取引所のオリジナルトークンが次々に登場していますが、その先駆者的存在ともいえるのがバイナンスの「BNB」ではないでしょうか。
BNBは、バイナンスで多くのペアがあります。1億枚になるように発行枚数が調整されており、四半期ごとに一定量がバーン(消却)されるのも特徴です。
また、BNBを利用することで様々なことができるように。
- バイナンスの取引手数料を割引
- クレジットカードの支払い(Crypto.com)
- 旅費の支払い(Travel by Bit)
このように、単なる取引所トークンとしてではなく、取引所外でも活躍の場を広げていることがわかります。
初心者でもわかりやすい海外取引所
日本の取引所では、当然ですが日本語で利用することができます。
バイナンスは以前は日本語対応があったものの、日本の金融庁から「認可がないまま日本に向けた営業をしてはならない」という警告を受けたこともあり、対応言語を外した経緯があります。
しかし、それでも海外取引所の中では英語表記とはいえ比較的利用しやすいでしょう。
翻訳機能を利用すればある程度の意味は理解できますし、バイナンスを利用している日本人ユーザーが多いことからも、登録方法から取引のやり方、多少のトラブル対応についてもすぐに情報をキャッチできるからです。
バイナンス(Binance)を利用するデメリットは?
では、逆にバイナンスを利用するデメリットは何でしょうか…。
懸念点その① マネーロンダリング(AML)、犯罪に利用される可能性
仮想通貨でいまもっとも懸念され、議論されていることといえば「マネーロンダリング」、つまり資金洗浄に関する問題です。
資金洗浄とは、犯罪を犯して手に入れた資金をあたかも正当な手段で手に入れたかのようにかく乱するため、仮想通貨を使ってわからなくする…ということ。
匿名性が高いという特徴の仮想通貨を利用し、犯罪組織の資金にするために取引所を介して資金洗浄が行われているというのが、大きな問題になっています。
バイナンスは取引高が世界一ということもあり、世界中から非常に多くのユーザーが集っていることがわかります。
その一方、どうしても抜け穴がある、犯罪に利用されているとみられる部分もあることから、マネーロンダリングに関する問題を今後どのように対策していくのかが課題となっています。
懸念点その② 本人確認(KYC)について
バイナンスは、日本の取引所のように利用開始時に厳重な本人確認を行っていません。
本人確認のことを「Know Your Customer(KYC)」と言いますが、バイナンスでKYCが行われるのはアカウントレベルを引き上げるときのみ。
1日に可能な取引量を増やしたいときに、KYCを行います。
先ほどマネーロンダリングについてお話ししましたが、これを防ぐためには取引所を利用するユーザーの本人確認を行うことが必須。
現段階ではすべてのユーザーに対して本人確認を行っているわけではないため、バイナンスは安全なの?と、この点を指摘されています。
こちらに関しても、マネーロンダリング問題対策とともに今後課題点となっているでしょう。
まとめ
バイナンスを利用するメリット・デメリット、それぞれについてお話しさせていただきました。
メリットは言わずもがなですが、デメリットであるマネーロンダリング問題、本人確認問題のほか、世界一の取引所ということからも常にハッキングのリスクがあることも心配な点として挙げられるでしょう。
しかし、これまでに迅速な対応のおかげでハッキングを未遂に終わらせたこともありますし、トラブルがあった際にもバイナンスの顔であるCZがユーザーに都度呼びかけを行い、一度金融庁から警告を受けたにも関わらず、日本の災害には仮想通貨による寄付を行ってくれました。
誠実に対応してくれる姿勢が大きく評価されていることも、「世界一の取引所」にふさわしいのではないでしょうか。
これまでの取引所にはなかった新しい取り組みを次々に行っているバイナンス、2019年も期待です!
参考資料:https://coinchoice.net/binance-exchange-merits-and-demerits/
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Source: 仮想通貨情報局