本日の仮想通貨相場はNEM (XEM)が単独で大幅高となった。主な要因は国内仮想通貨取引所コインチェックが同通貨の入出金を再開した事だ。
同社は今年1月のハッキング事件の影響から同通貨の入出金停止を含むサービス停止が行われており、順次サービスの再開を行っている。
同取引所をグループ化したマネックスグループ松本CEOは本格的な事業再開について「(金融庁の)ゴーサインを待つのみ」と語るなど、同取引所のサービス全面再開について早期の実現可能性を示唆した。
NEMの急騰
(引用元:NEM/JPY,5分足,Coincheck)
上記のチャートを見ると、コインチェックがTwitterで同通貨の入出金再開アナウンスをした16時27分前後から徐々に上昇している事が分かる。
18時過ぎには16円台をつけるなど、10円台で推移していたアナウンス前の価格から約1.5倍となる場面もあった。
その後は利益確定売りなどにより下落に転じ、19時10分現在では13円台を下回り12円台で推移している。
コインチェックの影響力
今回の入出金再開は、コインチェックの影響力が未だある程度存在している事を国内外の仮想通貨市場に示した格好になった。
2017年末から2018年初頭にかけての仮想通貨ラリーを主導した同取引所のサービス全面再開が、今回の急騰劇のように他通貨でも相場にポジティブに働く事を期待する仮想投資家の思惑も推察される。
本日のファンダメンタルズ材料
本日の注目を集めたニュースとしては、1)海外の仮想通貨取引所ビットフィネックスが、法定通貨の引き出しを頻繁に行う顧客に対して高い手数料を課す事を発表した事と、2)サイバーエージェントビットコイン社が解散していた事だ。
ビットフィネックスは11日、「30日間で2回以上法定通貨の引き出しを行なった場合」、もしくは「30日間でトータル100万ドルを引き出した場合」に該当する取引に対して3%の取引を課すと発表。
このニュースは一部の仮想通貨投資家からの反発を招き、話題となっている。また、サイバーエージェントビットコイン社が解散していた事が11月9日付の官報に掲載された解散広告によって明らかになった。
同公告によると、臨時株主総会の決議によって10月末に解散していたとの事だ。仮想通貨取引上への参入を今年の4月に断念していた事が影響したと思われる。
参考資料:https://jp.cointelegraph.com/news/november-12-market-btc
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Source: 仮想通貨情報局