リップル(Ripple)が創ろうとしているのは価値のインターネット
初期からのRippleについて全体像を紹介する。私たちRippleは価値が移動する仕組みに変革を起こすことに取り組んでいる。今後数十年で、決済における摩擦が劇的に減少し、商取引や社会が変化していくだろう。そのような変化を一晩で起こすことはできないため、草の根運動が必要だ。そこにRippleの原点がある。
3年半前に私がRippleへの参画を決めたのは、Rippleの共同創設者クリス・ラーセン(Chirs Larson)氏のビジョンによるところが大きかった。彼は価値のインターネットについて話し、デモを見せてくれた。クリスは、私たちがそのような仕組みを創り出す者にならなくてはいけないということも強調していた。
シリコンバレーやメディア、投資家たちは破壊について話すことを好むが、Rippleは新しいものを創り出そうとしている。それがRippleを際立たせている特徴だ。政府による管理を壊したり、法定通貨や銀行を置き換えたりすることではなく、業界と提携し、今までになかった価値のインターネットを創り出そうとしている。
価値のインターネットに必要な3つの相互運用性
グローバリゼーションにおいて足りないものがある。グローバリゼーションには、燃料と酸素と熱で火が起きるのと同じように、相互運用可能な3つのネットワークが必要だ。1つ目はデータの相互運用性、つまりインターネットだ。インターネットはグローバリゼーションに大きな影響を及ぼした。2つ目は商品の相互運用性、つまり輸送だ。しかし、3つのうち、1つが欠けている。それはお金の相互運用性だ。お金は現在相互運用的ではない。
商品の相互運用性はコンテナによってもたらされた。船舶、列車、トラックなどの輸送手段の間で相互運用的に貨物を運ぶことのできるコンテナの発明により、20年間で国際的な商取引が700%増加した。これがネットワーク間の摩擦を減らすことの効果だ。
同じことがデータの世界でも起きた。以前はハガキに切手を貼って郵便箱に投函しており、到着した時刻やそもそも到着したのかどうかすら分からなかった。しかし、現在ではインスタントメッセージが当たり前になっている。そのコストも1通25セントから10セントになり、今では実質的に無料と言えるレベルまで下がっている。このようなインスタントメッセージの利用は飛躍的に成長しているが、それは摩擦が減少し続けているからだ。
では、年間1.6兆ドル(約180兆円)にも上るお金の相互運用費用にそれをどのように当てはめることができるだろうか。摩擦は、時間と費用、エラー率によって計測される。価値のインターネットを通して、数分の一セントの費用で決済できるようにするにはどうすればよいのか。ブロックチェーン技術はそのための主要なステップとなるだろう。
多くの誇張があるが、今はまだ決済やその他の業界のためのブロックチェーンは初期段階にあり、さまざまな実験が行われてきたが製品になっているものは少ない。Rippleには、データ、商品、そしてお金の相互運用性を1つにまとめた実際の製品が存在する。私たちはそれによって価値のインターネットを本当に実現できると考えている。単に破壊するだけではなく、それを共に創っていきたい。
グローバル決済の問題に対する解決策
Rippleの取り組みが始まった5年前、ミッションステートメントは非常にシンプルだった。それは「価値のインターネット:現在情報が移動するのと同じように価値を移動させることのできる世界を実現する」というものだ。政府や金融機関の人々に価値のインターネットについて話をしても、彼らはどうしてよいか分からなかった。そこで、より平易な表現を使い、私たちのミッションはグローバル決済における摩擦を取り除くことだと話した。
グローバル決済の摩擦は大きく、エラー率は高く、時間もかかる。ブロックチェーン業界は多くのユースケースに取り組んでいるが、Rippleは1つのことに集中した。決済の問題を深く理解し、技術によってそれらの問題にどのように対処できるのかという点を深く追求した。
現在、宇宙ステーションから動画を配信できるこの時代に、ここアメリカからロンドンやクウェートに1万ドル送金するための最も早い方法は飛行機に乗って直接届けるというものだ。Swiftのエラー率は6%と報告されている。それは手動で修正する必要がある。それによって決済のスピードも遅くなり、当然コストもかかる。もっとも影響の大きな要素はクロスボーダー決済と、それに対応する銀行ネットワークに、流動性が低下してしまうことだ。主要なコンサルティングファームの推計によると、世界中で10兆ドル(約1,100兆円の資金が動かせないでいるという。
私たちはグローバル決済をより効率化し、さまざまな決済企業や銀行の経済さえも劇的に変え、グローバルな商取引において資本の可用性を向上することができるだろう。Rippleが支持されているのは、このミッションが顧客のニーズに合っているからだ。Amazonでさえ19種類の通貨しかサポートしていない。ウーバー(Uber)は、利用があるたびにドライバーに対する支払いを行いたいと考えているが、現在は2週間ごとだ。このように、主要な企業にとっても決済の摩擦が課題となっている。
Rippleは、一つのAPIにアクセスするような形で、リアルタイムの低コスト決済を低いエラー率で実現しようとしている。幸いにも、Rippleは数百の顧客企業を抱えている。約1年前にリリースした1つのサービスを例として紹介すると、それは日本で働くタイ人からの母国への送金サービスだ。これはSPI remitとSiam commercialとの提携で可能になった。毎月劇的に成長しているが、それは実際の顧客が抱える実際の問題を解決しているからだ。
今リップル(Ripple)で起きていること
ブロックチェーンにまつわる誇張の中で、私たちの取り組みは際立っている。このイベントは、ブロックチェーン業界について皆さんが議論できるようにするためのもので、素晴らしいスピーカーを招いている。それと同時に、今Rippleで起きていることに関する発表もある。
1つは2018年がRippleのチームにとって、セールスという意味で素晴らしい年になっているということだ。PNC、National Bank of Kuwait、そして最近National Commercial Bank of Saudi ArabiaもRipple Netに加わった。Ripple Netはネットワーク効果を持っているため、ノードが増えるほど価値が高まる。
2つ目は、Rippleが企業としても成長を続けているということだ。チームはおよそ300人になり、年間およそ100%の成長となった。それにより、毎週2件の契約が取れている。これは概念実証のようなものではなく、銀行やその他の金融機関に対する実際のサービスの契約だ。
3つ目に、もっともエキサイティングなことはxRapidをリリースすることだ。1年前はアイディアに過ぎなかったが、少し前にQUALLIXからメキシコへの最初の決済に成功したというメールを受け取った。xRapidは私たちが実際の問題を解決しているということを示している。
このイベントは、共に価値のインターネットについて学び、それがどれほどのインパクトを持つか示すためのものだと考えている。規制当局、決済サービスプロバイダー、グローバルバンクなどから多くの皆さんがこの会場に参加してくれたことに感謝している。私がRippleに参加した3年半前、何故そうしたのか聞かれた。私はスティーブ・ジョブズの言葉を引用した。「われわれはこの宇宙に小さな影響を与えるために存在しているのだ」。ここに集まった皆さんと共に、素晴らしい方法でそれができると信じている。
参考資料:https://coinchoice.net/ripple-ceo-brad-garlinghouse-opening-speech-swell-2018/
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Source: 仮想通貨情報局