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【米雇用統計】直前まとめ 前回弱めのNFPは回復へ

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本日21時半の米雇用統計(10月)の直前まとめ。
予想は非農業部門雇用者数(NFP)が前月比+20.0万人、失業率3.7%。

NFPは前回9月分が+13.4万人にとどまり、予想の+18.5万人を大きく下回りました。2018年1月から8月までの平均が21.8万人なので、かなり低い印象でした。もっとも、この数字2つの理由から見た目ほど弱いものではありません。
一つは、前回及び前々回値の上方修正。前回値は速報の+20.1万人から+27万人。前々回値は改定の+14.7万人から+16.5万人に、合計8.7万人も上方修正されています。その数字との比較での13.4万人と考えると、そんなに悪くありません。
もう一つはハリケーンフローレンスの影響。この影響で計測期間中(12日を含む週)に仕事に行けなかった場合、雇用者の定義から外れます(有給など除きます)。内訳をみると娯楽。観光関連が約1年ぶりのマイナス圏となる-1.7万人となり、全体の足を引っ張っていますちなみに前々回は+2.1万人、前々々回は+1.3万人、今年に入って8月までの平均は+1.9万人でした。その他悪天候の影響を受けやすそうな小売業が-2.0万人と、前々回の+1.15万人からマイナス圏に転落するなど、影響が強く出ています。
こうした特殊事情が収まることで、今回の+20万人というしっかりとした予想になっています。
失業率は前回約49年ぶりの低水準に。今回も同水準を維持と、こちらも力強い数字に。平均時給は前年比+3.1%と前回の+2.8%から+0.3%ポイントのジャンプアップ。9年ぶり高水準として話題になった前々回の+2.9%も大きく超え、2009年4月以来の3%超えです。

関連指標は31日のADP雇用者数が予想の+18.7万人を超えて+22.7万人の好結果。1日のISM製造業景気指数が予想の59.0に対して57.7の弱い結果となりました。ISMは内訳のうち、雇用部門も58.8から56.8に低下しています。

minkabuPRESS編集部山岡和雅
Source: ダックビル為替研究所 | Klug クルーク

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